めちゃコミックで連載中の「鋼の華」のネタバレ&感想をまとめました。
【前回のあらすじ】
よそよそしくなった征十郎に憂は理由を問い詰めます。
征十郎はとうとう憂が女であることを知っていると話しました。
さらに、好意をもってしまったことを告白するのです。
【鋼の華最新話ネタバレ】9話「謝罪」
征十郎から告白された翌日。
部屋には憂の姿しかありません。
それどころか、授業にも出てこず、部屋に戻ると征十郎の私物までもが無くなったいました。
自分に何も言わずに退寮するなんて、と憂は突然のことにショックを受けます。
ふと、征十郎の使っていた机の脇にあるゴミ箱を見ると、中に丸められた紙が入っていました。
手紙のように見えるそれを、憂は読んでいいものか迷います。
勝手に読むのはいけないと思うが、あちらも勝手をしているし、そもそも捨てていった奴が悪い、などと頭の中で自問自答していました。
結局、少しだけ、と憂は手紙を手に取ります。
そこには実家に向けて退寮を待ってもらう旨、結婚を考えている相手がいるから縁談についても相談したいとの旨が書かれていました。
捨ててあるということは、出さなかったのか、と憂は考えます。
一つ頭を振り、気にしても仕方ない、と気持ちを切り替えました。
征十郎との首席争いは次の試験で最期、それ以外のことに悩んでいる時間はないんだ、と自分に言い聞かせます。
征十郎も学校を辞めた訳じゃないんだから、と奮い立たせました。
そうは言っても、教室に行くと征十郎の席が空いていることに寂しさを覚えます。
ほとんど単位も取ってるから来る必要もないんだろう、と学友たちが話す声がしました。
最近付き合いやすくなったのに、と皆も残念そうです。
お前も寂しいだろ、と同級生が憂に話しかけました。
そんなことない、と答えようとする憂に、お前らなんでも張り合ってたし、いきなりいなくなると寂しいよな、と続けました。
シーンは道場に変わり、憂の面の声が空に響いています。
一本を取った憂ですが、浮かない顔で俯きました。
稽古が終わり顔を洗いながら、憂はこれまでの学校生活を思い返します。
もともとは父からの条件であった、首席になることを目標に頑張っていました。
しかし、首席を取り続ける征十郎と競っている内に、征十郎を超えることが目標に変わっていたことに気づきます。
征十郎との日々を思い出し、やはりお前のいない生活はつまらない、と考えました。
そんなことを考える憂の背後から、久しぶり、と声がします。
振り返ると、そこにいたのは以前同室だった田中でした。
自身の出自がバレて襲われそうになった一件以来の再会なので、何の用だ?と憂は身構えます。
しかし、謝罪しに来たんだ、と言いました。
申し出は受け入れるも、誰かに話を聞かれたくはないので、寮に移動しよう、と憂が提案します。
部屋に入るなり、自分を襲った男を部屋に入れるなんて警戒心が低いんじゃないか、と言う田中。
憂はすぐさま、警戒はしている、と切り返します。
そして、不意打ちでなければ遅れを取ることはないからな、と続けて、悠然と田中の向かいに腰掛けました。
その堂々とした態度に、田中は心底ホッとした様子で、変わってないようで安心した、と言い、あらためて謝罪の言葉を口にします。
そんな田中に、本当に反省しているなら訳を話せ、と憂は言いました。
何を?という様子の田中に、あらためて憂は、訳もなくあんな事をしないだろ、何を思い詰めていた?と問います。
憂の優しさに田中は、父親とソリが合わなくて不貞腐れていた、と説明しました。
そして、憂の件が原因ではない、と前置いて、退学を決めたことを話します。
父親の理想通りになれないなら、自分のやりたいことをやろうと、留学することにした、と語りました。
その言葉を聞いた憂は、すごい、と立ち上がります。
田中は、そんなことない、お前の方がすごいだろ、と頬をかきました。
女の身ながらエリート校で男を相手に次席まで上り詰めたんだから、と憂を評価します。
続けて、でも程々にな、去年より女っぽさが強くなってるぞ、と注意もしました。
そうか?といった様子の憂に、このままだと俺以外のやつにもバレるぞ、と田中は顔を寄せます。
そんな田中の脳天に一撃を入れながら、馬鹿なことを言うな、この女たらし、だらしないぞ、と憂は一喝しました。
田中は頭をさすりながら、怖い女だ、と呟き、2人は目を合わせて笑い合います。
また鴻池に殴られる前にそろそろ、と田中は部屋を出ようとしました。
どういうことだ?と憂に聞かれた田中は、あの日征十郎が自分のところへ怒鳴り込んできたことを話します。
初めて知る事実に憂は驚きました。
田中は、じゃあ元気で、夢を叶えろよ、と言って今度こそ部屋を後にします。
やはり田中との再会は少し緊張していたようで、1人になった憂は息をつきました。
ふと、鏡に映った自分を眺めます。
入学した時から変わらない身長や、華奢な身体を見て、自分が兄ではないことを再確認しました。
征十郎に言われた、兄上もお前の幸せを願っているだろう、という言葉を思い出します。
そして、華、と名前を呼ばれたことも思い出し、再会した時にどう接したらいいのだろう、と考えました。
さらに征十郎の顔が鮮明に浮かびます。
憂は、自分が征十郎に会いたいと思っていることを、認めました。
【鋼の華最新話ネタバレ】9話「謝罪」感想
田中と和解できたのは良かったです。
どこいったのか心配でしたし。
そして、憂もとうとう自分の気持ちに気づき始めました。
さて、この気持ちはどこに向かうのでしょうか。