めちゃコミックで連載中の「鋼の華」のネタバレ&感想をまとめました。
【前回のあらすじ】
征十郎のいない生活の中、田中との和解を果たした憂。
そして自分の、征十郎に会いたい、という気持ちを素直に受け止めました。
【鋼の華最新話ネタバレ】10話「宣戦布告」
征十郎は、父に連れられ、あるパーティーに参加していました。
場所は東国ホテルのパーティーホールです。
こういった場に慣れていない征十郎は少し落ち着かない様子でした。
そんな征十郎のもとに、女性を連れた父が戻ってきます。
早川財閥の御令嬢、と紹介された女性はペコリと会釈をしました。
はじめまして、と征十郎も自己紹介をします。
とても背が高いんですね、大きい手も頼もしい、見せてください、と無邪気に早川嬢は征十郎に話しかけました。
どうぞ、と差し出した自分の手を触る女性の手はとても柔らかく女性的です。
征十郎は、あいつはよく竹刀ダコを作っていたな、と憂の手を思い浮かべました。
そして、憂がどうしているのか気になった征十郎は、気づかずにため息をついてしまいます。
それを聞いた早川嬢は、不躾な自分の態度に気分を害されたのだと感じました。
自分の行動を恥じた早川嬢は、父のところに戻ります、と征十郎に謝罪をして去っていきます。
その背中を見送りながら、またか、と度重なる自分の失敗を征十郎は反省しました。
帰りの馬車で征十郎は、これで何人目になるか、フォローする身にもなってくれ、と父から苦言を呈されます。
謝罪する征十郎に、交際術を学ばせておくべきだったか、とさらに追い打ちをかけました。
征十郎は、勉強といえば、そろそろ復学したいんですが、と話題を変えます。
試験も近づいていますし、と続ける征十郎に父は、学校に行く必要はもうないだろう、と言い放ちます。
低いレベルで首席を取っても意味もないだろう、と父は続けました。
しかし征十郎は、そんなことないですよ、油断すると追い抜かれそうです、と伝えます。
首席を取り続けているのに謙遜するな、と父は聞き流しました。
その実績を買って、今回新規事業の立ち上げに参加させたし、実際他の社員より飲み込みも早い、と父は息子の実力を認めています。
それは嬉しいものの、買い被りすぎです、まだまだ学ぶことは多いです、と征十郎はなおも食い下がりました。
心配しなくても来月には復学させるから、と父は征十郎をなだめます。
そして、要望通り縁談は断ったんだから少しは付き合いなさい、と伝えました。
そんなに帰りたがるとは、好きな女性でもいるのか?芸妓じゃないだろうな?と父は心配になり征十郎に尋ねます。
違いますよ、と否定する征十郎を見て父親は、たしかにこの子が女遊びすることはないだろう、そうなると校内の誰かか?と推測します。
しかし、通っているのは男子校で、女性の教員もいない、父親はハッと思い至り、思い詰めた顔で征十郎を見ます。
意を決した父親は征十郎に、いつも一緒にいる生徒がいると聞いたが、もしかして想い人は男なのか?と問いました。
憂のことか、と征十郎は思いながら、ため息をついて視線を逸らします。
その態度を肯定と取った父親が、許さん、と叫びますが、征十郎が軽く、違います、とあしらいました。
しかし、試験の日程を確認したいので学校に寄ってほしい、という征十郎の言葉を聞いて、父親は確信します。
そして、征十郎も憂の顔を一目見たいと思っての願いでした。
学校に着き教室に行きますが誰もいません。
この時間はもう帰っているか、と征十郎は少し残念に思いました。
そこへ、まだおられてよかった、と扉を開けて憂が入ってきました。
先生にお借りした本をお返しします、と勘違いをした憂が話しかけてきます。
ようやく顔をあげ征十郎の顔を確認する憂。
憂は、なぜここに?その服装はなんだ?と驚き、征十郎に問いかけます。
家の用事でパーティーに出ていて、と語るタキシード姿の征十郎は光って見えました。
一瞬見惚れてしまった自分を誤魔化すため、雰囲気が違うから分からなかった、と焦りながら言います。
そんな憂の様子は気にせず、顔が見れてよかった、と征十郎は笑顔で語りました。
赤面する憂に、少し話したい、と征十郎は席をすすめます。
征十郎は、先日の突然の告白を謝罪し、しかしながら真剣な気持ちであることを伝えました。
分かっている、と憂は返しますが、同時に、突然のことですぐには答えられそうにない、と話します。
ふと、征十郎が最後の試験のことを話題に出しました。
そして、今まで自分は努力して1番になったことはない、と語ります。
この言葉に憂はイラっとしますが、征十郎は構わず続けました。
しかし今回は心の底から勝ちたいと思って努力をする、と拳を握りしめます。
そしてお前に勝つことができたら、正式な縁談を中津川家に申し込む、と憂を真っ直ぐに見て宣言しました。
顔から火を吹く憂は、何を勝手な事を、と言いかけますが、征十郎の言葉に遮られます。
俺は中津川憂ではなく中津川華としての幸せな人生を歩んでほしいと思っている、と征十郎が言いました。
思わず憂は涙を流し、僕の困る事ばかりを言って鴻池はずるい、と口にします。
スッと立ち上がった征十郎は、憂に謝罪をし、真剣なんだ、と手を差し出しました。
その手を取った憂は、征十郎の体温を感じ、本気で想ってくれている、と感じます。
さらに、困ることはない、と話しながら憂の頬に手を添える征十郎。
そして、意地を通したければ俺に勝てばいいんだ、と征十郎は力強く叫びました。
【鋼の華最新話ネタバレ】10話「宣戦布告」感想
離れた2人が再び出会い、時計の針は進み出しました。
そして、最後の試験対決が始まります。
次回最終会、果たして結末はいかに?