【アレルギー】食事やシャンプー、塗り薬による対策。原因や予防に効果的なドッグフードを紹介します
ワンちゃんに長引く皮膚炎や下痢などがある場合、それは皮膚病や胃腸の病気ではなく、アレルギーの症状かもしれません。
このチェックリストでワンちゃんのアレルギー度をチェックしてみましょう。
- 耳が赤い、痒がる
- 手をよくなめる
- 口の周りが赤い
- 眼のふちが赤い
- フケが多い
- 抜け毛が多い
- 下痢や嘔吐が多い
- 体が全体的に赤い
- くしゃみがよく出る
チェックの個数が多ければ多いほどアレルギーの可能性が高くなりますので、心当たりのある飼い主さんは、すぐに対策をしてあげましょう。
目次
【アレルギー対策】ドッグフードを見直そう ~体の中から改善
チェックリストで挙げた症状は、ワンちゃんの体内で起きる、食物や添加物に対するアレルギー反応が原因となっている可能性があります。
これはドッグフードに含まれるタンパク質や、炭水化物に対してアレルギー反応を起こすことによるもので、特にタンパク質は慎重に選ぶ必要があります。
ドッグフードを変えることでアレルギーが改善することがあります。
「うちの子アレルギーかも?」と思ったら、ドッグフードの次のようなポイントに注目して選びましょう。
◎何の動物の肉か明記されているか
◎タンパク源が1,2種類程度であるか
◎人間でも食べられるレベルの品質か
◎有害な添加物が含まれていないか
何の動物の肉か明記されているか
アレルギーのワンちゃんには、「生チキン〇%、乾燥チキン〇%」のように、原料の細かな内容が明記されているものがおすすめです。
「肉副産物」「肉類」「魚類」のような曖昧な表記なものもは、どんな部位が含まれているかわからないので避けたほうがよいでしょう。
タンパク源が1,2種類程度であるか
原材料に複数の動物の肉が混ざっているフードは、アレルギーの原因物質の特定するのが難しくなり、除去しにくくなってしまいます。
タンパク源の肉の種類が1種類のみ(チキンのみ、サーモンのみなど)のもの(「単一タンパク源」と呼ばれます)などかオススメです。
人間も食べられる品質であるか
日本はペットフードの後進国と言われており、ドッグフードは「食事」ではなく「飼料(エサ)」という位置づけです。
国産であっても、「人間でも食べられる品質である(ヒューマングレード)」という表記あるものや、公式サイトで人間でも食べられると明記しているものであれば安心ですね。
また、ヨーロッパ産やアメリカ産のフードは、法律で定められているドッグフードの基準が高いため、表記がなくても安心して与えることが出来ます。
有害な添加物が含まれていないか
人工の保存料や、酸化防止剤、香料、着色料など出来る限り少ない方が安心です。
ただし添加物がすべて悪いわけではありません。保存料や酸化防止剤はドッグフードが痛むのを防いでくれるので、ハーブなどが含まれていることがあります。自然由来のものはアレルギーを起こしにくいので、特に心配する必要はありません。
しかし、香料や着色料などは、本来ワンちゃんには不要です。鼻のいい犬には、品質のいい肉を使用していれば十分素材のおいしさがわかりますし、色を見分けられない犬にとって、着色料も必要ないのです。
無添加フードが近年充実してきましたので、アレルギーの原因物質を避けていくうえで、ぜひ選択肢に入れましょう。
【アレルギー対策】シャンプーや塗り薬について ~体の外側から改善
アレルギーがあるワンちゃんのシャンプーの選び方と、塗り薬でのケアの仕方について説明していきます。
アレルギーの子に適したシャンプーの選び方
犬用のシャンプーは、いろいろな種類があります。
アレルギーの症状に合わせて変える必要があります。
ワンちゃんの肌のpHは、アルカリ性です。これを保つのが皮膚の健康にとってはいいのですが、細菌が繁殖しやすいのもアルカリ性です。
犬の皮膚の常在菌(皮膚を健康に保つ有用な細菌)まで死滅しないようにするには、次のようなシャンプーを行いましょう。
- アルカリ性のシャンプーを選ぶ
- 細菌感染がひどいときは、アルカリ性 + 殺菌成分が入っているシャンプーを選ぶ
- 油っぽくべたべたしているときは、アルカリ性 + 脱脂用のシャンプーを選ぶ
- 皮膚炎があるなら1~2週間に1回程度洗う。ないなら月に1回程度洗う。
犬の肌は体温が高く、被毛で湿気がこもったり、皮脂や垢が溜まりやすいので、細菌が繁殖しやすい条件が揃っています。
その細菌がアレルゲンになりやすいので、シャンプーでのケアもしっかりと行ってあげましょう。
塗り薬(外用薬)でのケア
シャンプー以外で、対症療法的なケアは外用薬です。小さな範囲で痒みが出ている時には内服薬よりも外用薬がオススメです。
外用薬は舐めるので。。。と言う飼い主さんも多いのですが、そんな時は、お散歩に行く前に塗ってみましょう。
散歩で、歩くことに気を取られるので舐めるのを防ぐことができます。塗り薬の吸収は早いので、お散歩から帰るころには吸収されています。
また、お薬を塗った後に遊んであげるのも良いですね。
【アレルギー対策】それでも治らない場合には
それでも治らない場合には、動物病院を受診しましょう。
アレルギー症状は、治療しなければ進行することがほとんどですし、早期に検査をして、対策をした方が、その後の治療が楽になります。
主な検査
【被毛検査】
内 容:被毛を抜き、毛の根元にすむ寄生虫の有無や毛の質を調べます。
検査費用:1,500円~
【そうは検査】
内 容:皮膚を引掻いて皮膚の中にすむ寄生虫を検査します。
検査費用:1,500円~
【セロハンテープ検査】
内 容:セロハンテープを皮膚の表面にある細菌などをとり染色して調べます。
検査費用:1,500円~
【アレルゲン特異的IgE検査】
内 容:血液検査を行い、食物、環境などを含むアレルギーの原因を調べます。
検査費用:15,000円~
【リンパ球反応検査】
内 容:食物アレルギー専用の検査です。陽性になった場合、その食べ物に対して異常に増殖するリンパ球が血液中に存在することを示します。
検査費用:35,000円~
ペット保険の適用
適応になります。
治療にかかる期間
約1週間~2カ月程度
アレルギーが起きてしまう原因は?
アレルギーはどのようにして起こるのでしょうか?
ドッグフードが合わない食物アレルギー
ドッグフードに含まれる添加物や、品質の悪い原材料、犬が消化しにくい炭水化物などに対してアレルギー反応が出ることがあります。
特に品質の良くない肉や、廃棄対象の副産物が含まれているドッグフードは要注意です。
ノミなどの外部寄生虫
ノミの唾液に対してアレルギー反応を起こし、激しい痒みが起こることがあります。これが引き金になって皮膚症状が悪化することもありますので、しっかり予防する必要があります。
皮膚につける塗り薬タイプや、内服薬など、さまざまな寄生虫の予防薬があります。1回投与すると1カ月間予防可能です。
免疫の問題
外部から侵入する遺物に対して過敏反応が起こるのは免疫のコントロールがうまくいっていないことが原因です。アレルギーを起こす犬もいれば、起こさない犬もいるのは、このためです。
アレルギーの原因になるものは、花粉や、食べ物などの身近なものが多いです。このようなものに対して過敏に反応してしまうのです。
犬種別:アレルギーケアのアドバイス
犬種によってアレルギー症状も異なります。アレルギーを起こしやすい犬種と特徴や対策をみていきましょう。
プードル
皮膚のアレルギーは少ない犬種ですが、涙やけのトラブルはよく起きます。予防には品質の高い原材料を使用したドッグフードを選びましょう。また発症した場合には早めにドッグフードの切り替えや、動物病院でアレルギー検査を行いましょう。
チワワ
皮膚のアレルギーは少ない犬種ですが、涙やけのトラブルは起きやすいです。アレルギー、涙やけのどちらも、予防するために、品質の高い原材料を使用したドッグフードを与えておきましょう。また発症した場合には早めにドッグフードの切り替えや、動物病院でアレルギー検査を行いましょう。
シーズー
原産地が中国で比較的涼しくカラッとした地域を好み、高温多湿の気候は苦手な犬種です。被毛が長いのでブラッシングを欠かさず、毛の中の湿度が上がらないようにしてあげましょう。除湿を心がけることで皮膚のトラブルは回避しやすくなります。
ミニチュアダックスフント
アレルギーを起こしやすい犬種です。皮膚のアレルギー症状がある場合は、ワクチンなどのアレルギーも注意が必要です。子犬のころから耳の痒みや、手の痒みが目立つ場合は早めに動物病院を受診してアレルギー検査を行いましょう。
パピヨン
皮膚のアレルギーは少ない犬種ですが、涙やけのトラブルは起こりやすい犬種です。予防には、高品質のドッグフードを与えておくとよいでしょう。また発症してしまった場合は、早めに病院を受診して、アレルゲンを特定しましょう。
マルチーズ
皮膚のアレルギーは少ない犬種ですが、涙やけのトラブルはよく起きます。どちらも予防のために品質の良いドッグフードを選んでおくとよいです。また発症してしまった際には動物病院を受診しアレルギー検査を行いましょう。
柴犬
アレルギーを起こしやすく、かつ悪化しやすい犬種です。子犬のころから耳の痒みや手の痒みが目立つ場合は、動物病院にてアレルギー検査を行いましょう。また、子犬のころから良質なドッグフードを与え、特にタンパク質の質と種類には気をつけておきましょう。
フレンチブルドッグ
アレルギーを起こしやすく、非常に悪化しやすい犬種です。特にアトピー気質は遺伝するので、血縁にアレルギー体質の犬がいる場合は、要注意です。子犬のころから、耳の痒みや手の痒みが目立つ場合は、早めにアレルギー検査を行ってください。また、子犬のころから、良質なドッグフードを与えておくと予防になります。特にタンパク質の質と種類には気をつけましょう。
飼い主さんからよくある質問にお答えします
アレルギーの原因になるのは品質の悪い動物性タンパク質や、豆類を代表とする植物性タンパク質です。ドッグフードを選ぶときに良質なタンパク質を使用しているドッグフードや、おやつを選びましょう。
腸は最大の免疫器官なので腸内環境を整えておくことも、大切です。
正確な解答は見つかっていないのですが、多種多様な食べものや今まで食べたことがないような添加物を取り込むようになったのが原因ではないかと思われます。
アレルギー反応は反応の閾値(限界値)を超えると、目に見える形で起こります。単一のものばかり食べてアレルギー反応の閾値を越えることもあるので、適度に変更する方が良いと思います。
血液検査で、アレルゲンとなりうる身近な食べもの、草木、カビ、布、昆虫などに対するアレルギー反応の有無を調べます。金額は検査会社や、内容によりますが、15,000~60,000円程度です。
アレルゲンには個体差がありますので原材料を厳選できる点では手作り食が良いかもしれません。ただし必要な栄養バランスをとった食事を作るのは難しく、かなり知識が必要です。手軽に出来る方法としてアレルゲンができるだけ入っていないドッグフードを与えることをオススメします。その際、有害な添加物、質の悪いたんぱく質が入っているものは避けましょう。
残念ながらアトピー体質は遺伝すると言われています。血縁にアレルギー体質の犬がいることがわかっているなら、早めに血液検査で調べておくとよいでしょう。
涙やけはアレルギー反応の場合と、ドッグフード原材料のタンパク質の量と質が合わない場合、鼻涙管の以上の場合、目に異常がある場合などがあります。
化学肥料の成分が植物に取り込まれ有害物質になることもありますので、化学肥料を原則使わないオーガニックのドッグフードはアレルギーに良いと言えます。
シニアになると抵抗力、免疫力がおちてきますので、アレルギー反応がでやすくなります。
アレルギー体質はダイエットすることで軽くなる場合もあります。繊維分の多いドッグフードを選ぶといいでしょう。
まとめ
アレルギーは遺伝する場合もありますが、ドッグフードや、おやつの選択、環境の整え方などで症状が軽減します。
食べたもので体はつくられます。ドッグフードがワンちゃんに合っているのか、どのような品質なのかは、犬たちの体調が答えです。
犬の健康を第一に考えたドッグフードでしっかり健康のサポートをしてあげましょう。

カナガンは品質の良いチキンをタンパク源として使用しています。またタンパク源が単一ですので、アレルギーが心配なワンちゃんに最適です。
また、グレインフリーで穀物アレルギーの心配もなく、着色量や保存料などの添加物を含みませんので安心して食べることができます。